現役選手になんと声を掛けてよいやら。。。

 

中泉監督は夕方選手を前にして状況を伝えたようです。中泉監督にとっても情報がすくないなかで、ネット情報が先行し頭を悩ませたと思います。

秋田県高野連は独自の大会開催を検討しているよう、今週金曜日の役員会で議論するようです。何とか、久米前部長(秋田県高野連理事長)には何とか開催方向で頑張ってほしい。

OBとして何かできる事はあると思いますので、そのときはご協力お願いします。

 

高野連と朝日新聞のコメント

夏の甲子園大会は中止します

■安全と健康 最優先に

 新型コロナウイルス感染症でお亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げますとともに、罹患された皆様にお見舞い申し上げます。
 第102回全国高等学校野球選手権大会は6月下旬からの49地方大会、8月10日に阪神甲子園球場で開幕予定だった全国大会の中止をともに決定しました。安全と健康を最優先に考えた苦渋の決断です。
 約3800校の選手が参加する地方大会は1カ月半にわたり約250球場で開催され、全国大会は団体での長時間の移動や長期の宿泊を伴います。選手や大会運営関係者の感染リスクはぬぐえません。休校や部活動の停止も長期化し、練習が十分ではない選手のけがなどが懸念されます。学業の遅れを取り戻すために夏休みの短縮などが検討されるなか、新たな大会日程を確保することも困難です。
 今後、スポーツイベント開催の制限が緩和される状況になれば、感染防止対策を充実させたうえで地域の実情に応じ、高校野球の大会や試合を支援する方策を探っていきます。

朝日新聞社
日本高等学校野球連盟

 

■中止の理由、ご説明します

 朝日新聞社と日本高校野球連盟は20日、第102回全国高校野球選手権大会と49地方大会の中止を決めました。主催者として、その理由をご説明します。
 私たちは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、選手権大会開催の可能性について検討してきました。日本高野連と毎日新聞社が春の選抜大会に向けて作成したガイドラインを参考にしつつ、日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の対策連絡会議にも同席し、議論を聞きました。感染症や公衆衛生に詳しい専門家に加え、阪神甲子園球場など関係団体の方々からも、ご意見をうかがいました。
 その過程で、私たちは感染リスクを大きくする「3密」(密閉・密集・密接)を徹底して避けるため、無観客での開催を検討しました。組み合わせ抽選会を開かず、代理抽選とする▽大会前の甲子園練習や開会式を取りやめる▽チーム移動に主催者が用意する専用送迎バスを使う▽代表校の宿泊は個室とし、一堂に会しての食事は避ける――ことなどを考えました。こうした対策により、代表校は初戦に合わせて甲子園入りすればよくなり、甲子園近辺での宿泊日数や複数のチームが接触する機会も減らせるのではないか、と考えました。
 しかしながら、専門家からは、代表校の選手たちが長距離移動をしたり、まとまって宿泊したりすることで、感染やその拡大のリスクがあるとの指摘をいただきました。また、20日現在、39県で国による「緊急事態宣言」は解除されたものの、近い将来、感染が再び拡大していく可能性は否定できません。
 感染の状況は各地域で異なりますが、感染者数の少ない県であっても休校や部活動停止の期間が長くなっています。地域によっては、この春以降、試合はもとより練習も十分にできていない選手たちもいます。その場合、1カ月ほどの準備期間で大会に臨むためのコンディションを整えるのは難しいとも考えられ、健康や安全面でのリスクが否定できません。地域によっては、地方大会が開催できないケースも予想されます。
 全国高校野球選手権大会は原則的に、全国大会と地方大会で構成される一つの大会です。開催できない地方大会が見込まれ、49代表がそろう見通しが立たないなかでは、全国選手権として成立しないと考えました。
 また、地域によっては夏休みの短縮が検討されており、大会を行った場合、その日程によっては学業の支障になりかねません。大会の役員・運営要員として地方大会全250に及ぶ球場に詰められる教職員、審判員を十分確保できるかも見通せません。感染拡大の影響から、球場に常駐していただく医師や看護師の方々への協力依頼が難しいケースが考えられ、安定した大会運営や選手らの安全を確保できる体制を十分に整えられない可能性もあります。
 こうした事情を総合的に考え、中止という結論に至りました。
 感染の状況や自治体の方針は地域によって異なっています。また、学校や部活動の再開についても様々な対応が予想されます。今後、感染者数が減っている地域などで、一定の条件を満たした場合に、各都道府県高校野球連盟が独自に試合の機会を設ける可能性もあります。日本高野連、朝日新聞社ともに、可能な支援を行うことを検討していきます。

 

■渡辺雅隆・朝日新聞社社長のコメント

 全国の球児のみなさん、晴れの大舞台を目指してきたみなさんの夢を絶ってしまうことになり、無念でなりません。球児を支えてこられたご家族、監督や学校関係者、そして球場での熱戦を心待ちにされていた高校野球ファンのみなさまの期待にお応えできなくなったことについても、心苦しく、残念に思います。選手や関係者の安全を最優先に考えたうえでの結論です。ご理解ください。
 感染拡大防止の取り組みは長期化しています。春の選抜高校野球大会が中止になっただけでなく、各地の学校で休校や部活動の停止が続き、多くの球児は練習すらできない状況です。緊急事態宣言が解除された地域などで学校や社会、経済の活動を再開する動きが見られる一方で、なお休校や外出の自粛が続く地域もあり、さらには感染の第2波、第3波への警戒の必要性を指摘する専門家もいらっしゃいます。
 そうしたなかで、高校野球生活最後の夏を迎える3年生のためにも、集大成の場となる試合の機会をなんとか設けることができないか、ぎりぎりまで検討して参りました。しかし、地方大会に続いて甲子園の全日程を考えると、大会期間は6月下旬から8月下旬まで2カ月に及びます。この間、たとえ無観客での実施を考えても、移動や宿泊を含め、大勢の関係者が運営に携わることになります。選手はもちろん、すべてのみなさまの安全に万全を期することは極めて難しいとの判断に至りました。
 第102回大会は中止となりましたが、高校野球はこれからも続きます。夢の舞台を目指して続けてきた努力は、これからの人生を生きていくうえで大きな力になると思います。晴れて練習、試合ができる状況が訪れた際には、高校野球ファンのみなさまにはこれまでと変わらぬご声援をお願いします。
 各地で今年の部活動の集大成の場をつくりたい、という動きもあります。私たちも思いは同じです。朝日新聞社は日本高校野球連盟とともに、引き続き、高校野球を支え、野球に取り組む選手たちの夢とともに歩みを進めてまいります。

■八田英二・日本高野連会長から高校球児の皆さんへのメッセージ

 入学以来、勉学の傍ら、晴れの舞台・甲子園での活躍を夢見、チームメートと汗を流し、白球を追う毎日を過ごされた球児の皆さんの研鑽努力にまず敬意を表します。厳しくも充実した練習が肉体的にも精神的にも、皆さんに大きな成長をもたらしました。夢の実現に手を貸し、全人的な成長を願うことこそ学校教育の一環たる高校野球を所管する日本高校野球連盟の使命です。輝くような若人の躍動の姿は私たちの無上の喜びなのです。
 今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて緊急事態宣言が発出されました。一部では解除されましたが、社会活動の再開はいまだ予断が許されない状況です。慎重な情勢判断の結果、第102回全国高校野球選手権大会の開催中止の発表に至りました。学校教育の一環を旨とする限り、皆さんの心身の健全な発育と安全が最重要課題です。これが担保されるという確信が持てないことが中止の理由です。しかも練習活動には地域差があり、満足に練習できるチーム、できないチーム、全国の部員がベストコンディションで、かつフェアな条件で試合に臨めるとは言い難い状況です。
 開催中止は皆さんにも、そして高校野球をこよなく愛する方々にも痛恨の極みでしょう。特に3年生部員にとって、部活動の集大成の場が奪われることは筆舌に尽くしがたく、心が折れる思いかもしれません。運命的な悲しい事象ですが、落胆しないでください。皆さんが甲子園を目指した球児という栄冠は永遠に輝いています。哲学者モンテーニュは「運命は我々に幸福も不幸も与えない。ただその素材と種子を提供するだけだ」と述べています。更なる次の目標を設定し、これまでの練習や試合で身につけた自信と誇りを胸に新たな第一歩を踏み出して下さい。
 かつて一世を風靡したアメリカのプロテストソングに「We shall overcome」(勝利を我らに)がありました。新型コロナウイルスに人類が打ち勝つことを、そして皆さんが自らの心の揺らぎに打ち勝ち、明日に向かって挑戦されることを信じています。