未来創造プロジェクトでアドバイスを頂いている大西さんがFacebookに投稿した記事
スポーツの魅力を高める為に自分が出来ること。
私は野球界で生きてきた自分史があります。
今、サッカー界と野球界の違いは何だろうと改めて考えています。
それは、ビジョンの存在と視野の広さだと強く感じています。
サッカー界は明確な理念とビジョンが存在し、組織は一つ。野球界は高校野球、大学野球、社会人野球、少年野球、軟式野球など、組織はバラバラ。理念やビジョンの共有という点ではサッカー界ほど共通認識、共通言語化されていません。また、組織化という点ではトータルでは一本筋が通ってそうで通っておらず、日本代表の侍ジャパンが求心的な意味も含んでいる位置づけかと分析しています。
経営でいうと今、着目されているパーパス経営を実践しているのがサッカー界と感じています。人づくりにも明確な方針がありますし、それを基に人材開発が進んでいます。
視野の広さという点では、サッカーは地球的視野。野球は、日本的視野。国際試合はあるものの内向きです。
外部環境要因の違いが大きいので、単純にサッカー界と野球界を比較することには気をつけなくてはなりません。
あえて野球界(特に高校野球)に切り込むならば、教育として野球は学生に貢献出来ているのか?を大人が自問自答しなくてはならないと強く感じています。
①野球は学校経営の為?それはそれで良いが、勝利至上に走りすぎていて、教育となっているのか?
②高野連は処分ばかり決めるが、処分が起こる原因を追求し、高校野球界全体に課題解決の為の打ち手は本当にうてきれているのか?
③高校野球指導者は「社会に役立つ人材の育成」が目的というが指導スタイルは目的を達成するスタイルか?経験則だけが先行していないか?
を改めて問いかけて「意味のイノベーション」を起こす必要があります。
ご縁があって高校野球部のチーム改革コンサルティングを行っています。
秋田県の金足農業高校野球部です。
企業で行う変革コンサルティングの技法を活用して現在進行中です。
県外の強豪高校野球部との練習試合から感じる指導者のリーダーシップは、私が高校野球部の時代と何も変わらず、朝から監督の説教を30分も聞いているチームもありました。これが教育といえるのか?
そして親御さん達は、グランドの清掃をしたり、昼食の準備をしたりしていました。親の過度な負担も野球少年を減少に導く要因だと私は強く感じました。
ボランティアの域を完全に越えたものと感じました。
高校野球の変革なくして、野球界全体の変革はありえません。
野球は旧制中学、高校から大学野球という教育の場で発展してきた歴史があります。「野球害毒論」という議論が過去された経緯もあります。
私は、学生野球とは何か?
の本質的な意味を問うていきたいとここ最近、ずっと考えていました。
バスケ、サッカーはコーチング学として学問として成り立っていますが、歴史ある野球は野球コーチング学になりきれていません。
野球指導者、関係者の為の野球指導学を学習する機会を開発すること。
ベースボールクエストと名付けて活動することを決めました。
私自身が企業の人材開発、組織開発コンサルタントとして経験してきた事と学術的な視点でまとめ上げて貢献します。
特に高校野球にはマネジメント、リーダーシップ、コミュニケーションが上手く発揮出来ていないという危機感です。
長友選手が発した「ブラボー」はチームをサポーターを巻き込んでいます。
チームトークの起点になってきています。これもリーダーシップとコミュニケーション力の高さから感じるところです。
クロアチア戦の勝利を起点に日本サッカーが未来を切り拓かれる事を祈念しています!