【秋田魁金足農・吉田大輝、公式戦初の完投 エースの自覚、投打で躍動
金足農の吉田大輝(1年)が投打で躍動した。2失点で公式戦初の完投。先制打も放ち、新チームを勢いづけた。
直球主体にスライダーやチェンジアップを織り交ぜた。横手清陵はシード決定戦の2試合で19得点を挙げたが、的を絞らせなかった。七回に同点本塁打を浴びたものの、気持ちを切り替えて奮起。八、九回はいずれも2三振を奪う力投を見せた。
自己最速の140キロをマークした夏の大会以降、フォームを崩して思うような投球ができなかったという。この日は「味方の守備を信じて粘り強く投げられた」と話し、調子が上向く手応えをつかんだ様子だった。
目標とする兄・輝星(日本ハム)と同じように1年秋からエースを任された。「うれしさもあるが、1番を背負うことに責任を感じる。覚悟を持って相手に向かっていく投球をしたい」と力を込めた。