往年の球児プレー楽しむ 交流戦開幕、16日決勝
秋田県内11校の高校野球部OBらによる大会「全国高校野球OBクラブ連合秋田支部交流大会2020」が1日、由利本荘市の水林グリーンスタジアムで開幕した。初日は1、2回戦3試合があり、OBたちは久しぶりに白球を追いかけ汗を流した。決勝は16日に行われる。
大会は3年前に「交流戦」としてスタート。加盟校は徐々に増え、全国のOBらが出身校別に戦う「マスターズ甲子園」の予選参加に必要な8校を超えたことから、今年は初の「県予選」となる予定だった。だが、新型コロナウイルスの影響でマスターズ甲子園は中止となり、今年も交流戦として行われた。
2試合目の秋田南―新屋戦では、ファウルフライを捕り損ねた捕手に「十何年前にも何回も見たぞ」と笑い声が飛んだり、ベンチから打者に「俺たち年寄りに(打順を)回すなよ」と声が上がったりするなど、和やかな雰囲気で行われた。
大差で勝利した秋田南の野球部OB会長・富樫純一さん(61)は「コロナで開催できるか心配したが、若い人から上の代まで集まれた。それなりにやれていたので、次戦はもっとよくなると思う」。新屋の野球部初代主将・長井仁さん(51)は「バッティングフォームがみんな変わらず懐かしかった。来年は甲子園に行けそうな気がしている」と話した。(高橋杏璃)